< 一覧に戻る

SAKE HUNDREDはなぜ“日本酒”なのか?

SAKE HUNDREDはなぜ“日本酒”なのか?アイキャッチ画像

私たちはSAKE HUNDREDというブランドを通して、お客様の『心を満たし、人生を彩る』ことを志しています。

では、なぜ“日本酒”なのでしょうか。SAKE HUNDREDの根幹に関わる話だからこそ、この問いに答えを持つことはとても大切です。

世界的に、飲酒に対する社会の風当たりは強まっており、アルコールに寛容な日本でもその風潮は高まってきています。その潮流自体は、社会の進歩であり、適切な規制や教育は絶対に必要です。この流れを私たちも歓迎しています。

一方で、人が人である以上、お酒の存在価値は残り続け、発展を続けるとも考えています。

私が大きく影響を受けた考え方のひとつが、「世界保健機関(WHO)憲章」です。

1946年に採択されたWHO憲章では、その前文において、人間の「健康」を次のように定義しています。

『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます』(日本WHO協会による翻訳)

読んだ瞬間に、これだ、と確信しました。自分が日本酒を通じて得てきたものが、すべて言語化されたのです。

たしかに、お酒を飲むことは“肉体的”には良いことばかりではありません。しかし自分の経験から、仲間たちと、あるいは一人でも、お酒を飲む時間は“精神的” “社会的”な豊かさをもたらしてくれる。それは「健康」と呼べるのだと、腹落ちしました。

人が人らしく生きるためには、肉体的な充実だけでなく、精神的・社会的な健康が必要。だから、お酒には価値があるのです。

なかでも私が惚れ込んだ日本酒は、ほかの酒類以上に、多くのシチュエーションで人々に寄り添う力があります。嬉しいときも、悲しいときも。仲間たちと飲むときも、一人で飲むときも。季節に合わせた楽しみ方や、料理とのペアリング、温度・器などによる味わいの変化も実に奥深い。

こういった特徴から、日本酒は“精神的・社会的健康”に大いに貢献できるものと考えています。

『心を満たし、人生を彩る』こと。それは味覚だけでなく、人と人との心のつながりや、そこから生まれる関係性すべてを満たしていくという考えです。それはまさに、人類の健康に寄与することと重なります。

お酒を飲む頻度や量が減っていくからこそ、とりわけ日本酒を飲む瞬間は、記憶の中でいつまでも輝き続ける人生のひとときであってほしい。

SAKE HUNDREDが“日本酒”を提供する根底には、このような考えが存在しているのです。

2023/03/28

SAKE HUNDRED
Founder
生駒龍史

このページをシェアする