コンセプト
密やかにたたずむ、森のエレガンス。
精米歩合18%でクリアな味わいに仕上げた原酒を、ジャパニーズオーク(ミズナラ)の樽で貯蔵。ほんのりと、それでいて確かに感じられるオーク香をお酒に溶け込ませました。凛と張りつめた森林を思わせる、日本酒の新たな扉を開く1本です。
「凛」とした緊張のなかに。
上質な吟醸香の奥にほのかに立つオーク香。それは、繊細で静かに張りつめたエレガンスを感じさせます。『思凛』を口にした瞬間の、凛として美しい一瞬に、思いを巡らせてください。
味わい
オーク樽がもたらす、洗練と驚き。
外観はほのかにゴールドがかった輝きのあるクリスタル。フレッシュな吟醸香のなかに樽由来のスモーキーな香りが調和し、幾重にも構成されます。口に含むと活き活きとした酸味が印象的。なめらかでクリーミーな質感とスムースな舌触り、そして心地よいスモーキーな苦味や旨味が感じられます。上品なアロマと、なめらかできめ細かい質感、そして樽のニュアンス。すべてのバランスに富んでいます。推奨温度は、エレガントな味わいが際立つよく冷えた5〜10℃です。また温度があがるほど、オーク香がしっかりと感じられます。
香り
第一印象ではフレッシュフルーツのアロマが感じられ、そこに優しいボタニカルのニュアンス。少し空気を含ませると、ややクリーミーな印象に。そこに樽由来のスモーキーでトースティーな香りが調和します。
口当たり
なめらかでクリーミーな質感とスムースな舌触り。活き活きとした酸味が口の中に伸びやかに広がります。
余韻
フィニッシュにかけて、樽由来の香ばしいビターアーモンドのような、エレガントで上品な香りが持続し、伸びのある酸味が全体をまとめ、バランスを整えます。
ペアリング
ほのかに香るオークの香ばしいニュアンスと、繊細でいながらも芯の強い味わいが、オーブンでじっくり焼いた肉料理や野菜料理などと好相性です。
製造
樽貯蔵という静かなるイノベーション
高精白とオークの融合
精米歩合18%で醸造した原酒を、ジャパニーズオーク(ミズナラ)の樽に一定期間貯蔵することで、新たなキャラクターをもつ日本酒へと仕上げました。ジャパニーズオークならではのシャープで奥行きのある香りが繊細な吟醸香と融合し、凛とした緊張を生み出しています。
絶妙なオーク香を生み出す
わずか数日の短期貯蔵
オーク樽でのわずか数日間の貯蔵。生酒の状態で樽に入れ、香りのニュアンスを確かめながら、その変化を追っていきます。はじめはオークの青々しい印象が優勢でしたが、次第に香りがお酒に溶け込み、造り手すら感じたことのない調和がもたらされていきました。
冷蔵保管がもたらす
熟成の可能性
『思凛』は、0〜2℃ に保たれた冷蔵倉庫にて保管されます。この環境下では、お酒の味わいのバランスを損なうことなく、少しずつ熟成が進行していきます。数年後、さらなる豊かな味わいの美酒として、さらなる進化を遂げる可能性を秘めています。