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業界の噂話に惑わされない

ビジネスを営むうえで、先人の培ってきた知恵やノウハウから学ぶこと、人の意見やアドバイスに耳を傾けることはとても大切です。日本酒業界やIT業界のさまざまな経験を持つ先輩方や、時に耳が痛くなるほど核心を突いたコメントをくれる友人たちには、いつも感謝しています。

一方で、全ての声に耳を傾ける必要があるとは思っていません。
これまでの経験を通じて、「業界関係者の噂話」ほどあてにならないものはないと感じるようになりました。プレーヤーが限られる産業では、新規参入や新しい挑戦に対して、必ずと言っていいほど噂がつきまといます。SAKE HUNDREDも例外ではなく、これまで数々の“酒の肴”として取り沙汰されてきました。

たとえば、卸販売を本格的に広げ始めた頃には、「オンライン販売が失速したから酒販店に頼り始めたらしい」といった声を耳にしました。実際には逆で、オンラインだけでは出会えない層――「店頭で実物を見て店員の話を聞いてから購入したい」という方々にも届けるための、前向きなチャネル拡張でした。

また、「売上が厳しいから広告をたくさん出している」という噂もあります。けれど、売れない商品はいくら広告を出しても売れません。広告はあくまで「お客様との新しい接点をつくるための投資」です。実際に、広告をきっかけに初めて知ってくださったお客様が、店頭やオンラインで購入いただくケースは数多くあります。

こうしたエピソードに共通するのは、「業界内での憶測や評価」と「実際のお客様の行動や評価」との間に大きな乖離がある、ということです。私たちを支えてくださっているのは噂話ではなく、商品を手に取り、味わい、価値を感じてくださるお客様です。ブランドを育て、未来を切り拓いていくうえで、何よりも重視すべきは「お客様からの評価」なのです。

SAKE HUNDREDはこれからも、お客様にご満足いただける価値を真摯に積み上げていくことで、信頼に応えてまいります。

2025/11/28

SAKE HUNDRED
Founder
生駒龍史

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