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SAKE HUNDRED、万博へ。

4月から開幕した大阪・関西万博、皆さんはもう行かれましたか?
このたびSAKE HUNDREDは、イタリアパビリオンと公式スポンサー契約を締結し、各国から訪れるVIPの皆さまに、スパークリング日本酒『深星』を提供しています。国を挙げて開催される世界的イベントに参加できることを、大変嬉しく思います。プレスリリースへの反響も大きく、ひとまず胸をなで下ろしているところですが、今回のスポンサー契約に至るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

万博の「ナショナルデー」では、日本酒が公式に提供されると聞いていましたが、対象となるのは日本酒造組合中央会に加盟している企業に限られており、私たちのようなベンチャー企業や、昨今注目されているクラフトサケは、そもそも枠に入ることすらできません。(運用上やむを得ないものであり、批判の意図はありません)
それでも私は、万博を「日本の未来を世界に伝える場」と捉えており、日本酒の新しい可能性を国際的に発信できる、またとない機会だと考えていました。

なんとか道を拓けないかと思いを巡らせていたところ、ある万博関係者とお会いする機会に恵まれ、私たちの熱意を直接お伝えすることができ、「各国パビリオンとの連携であれば道があるかもしれない」との示唆をいただきました。その後、いくつかのパビリオンと協議・検討するなかで、イタリアパビリオンのマリオ・ヴァッターニ大使と出会い、私たちの情熱を深くご理解いただき、公式スポンサーとしての道が拓かれたのです。
「スポンサー」と聞くと、資金さえあれば誰でもなれると思われがちですが、SAKE HUNDREDのこうした活動の多くは、地道な営業の延長線に存在している、とても泥臭いものなのです。

イタリアは、クラフトマンシップの精神が根づいた国であり、世界に誇る食文化やワイン大国としても知られ、私自身も大好きな国です。なかでも今回ご一緒するイタリアパビリオンのテーマ「芸術は生命を再生する」という言葉には、強く惹かれました。芸術を尊び、育んできた国だからこそ発せられる、力強いメッセージだと感じます。
4月13日の開会式に足を運びましたが、『ファルネーゼのアトラス』や、カラヴァッジョの『キリストの埋葬』は圧巻でした。数百年の時を超えてなお放たれる作品の存在感は、まるで光を放っているかのような神々しさを感じます。普段はナポリ国立考古学博物館やヴァチカン美術館に所蔵されている作品が、目の前にあるという奇跡のような体験は、まさに言葉に尽くせない感動でした。

ぜひ皆さまも、大阪・関西万博へ足を運ばれる際は、イタリアパビリオンにお立ち寄りください。これからも私たちは、世界のさまざまな舞台で日本酒の魅力を広げていきたいと思っています。

2025/06/27

SAKE HUNDRED
Founder
生駒龍史

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