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「第13回醸造文化賞」を賜りました

この度、日本醸造学会若手の会より2024年度の「醸造文化賞」を賜りました。

「醸造文化、醸造産業、さらには醸造研究の普及と発展に多大な貢献があった方を表彰するもの」とされ、
発酵学者・東京農業大学名誉教授の小泉武夫名さん、マスター・オブ・ワインの大橋健一さん、イチローズ・モルトの肥土伊知郎さんなど、日本酒産業のみならず、世界で広くその名を知られる方々が受賞されてきた由緒ある賞です。30代での受賞は『もやしもん』の作者で知られる石川雅之さん以来、2人目とのことです。

過去の受賞者の皆様に比べ、実績や功績においてまだまだ若輩である私が賞をいただけたことに、大変恐縮しつつ、25歳で完全なるアウトサイダーとして日本酒の世界に飛び込み、その文化と経済の発展に賭してきた身として、大きな喜びを感じています。

今回、ふたつの点をご評価いただき、選定に至ったそうです。

  • 日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」による日本酒の価値向上への貢献
  • 日本酒メディア「SAKETIMES」による情報観点での日本酒の魅力の発信

いずれもこの産業の未来を切り拓くために必要なことだと信じて、取り組んできました。
正直、このような賞をいただけるようになっても、毎日必死です。
どうすれば日本酒の魅力が伝わるのか。買っていただけるのか。その価値を感じていただけるのか。頭から湯気が出そうなほど考える日々です。

私は、日本酒で生きていくことへの覚悟と自信を持ちつつ、おそらく幾度も待ち構えているであろう失敗がもたらす期待や信頼の喪失、また日本酒の未来への影響に対する怖さも同時に抱きながら、事業に取り組んでいます。

そんななかでも、自分を突き動かすのは日本酒の魅力そのものであり、産業に関わる人々の想いです。

悩むことはあっても、迷うことはありません。進む道はひとつだと決めているからです。
いつでも大切なことは、社会にとって、お客様にとって、私たちは何ができるか考え続け、多様な価値観やサービス、文化のなかで、どんな貢献ができるかを模索し続けることです。
そして究極的には、世界平和に向けて前向きな影響を与えることが、企業活動の最終目標だと信じています。

今回の受賞は、お酒の神様からの「激励」だと捉えています。
「まだまだだぞ、これからも頑張りなさい」と。

今日に至るまで、多くの方に助けていただき、学びや発見をいただきました。
自分は日本酒に拾ってもらい、この産業に育ててもらったようなものです。日本酒があっての自分です。謙虚に、常に感謝の気持ちをもって成長を続け、醸造業界の経済と文化の発展に向けて尽力してまいります。

今回選定いただいた日本醸造学会若手の会の皆様、改めてありがとうございました。
このご縁に感謝し、事業の成長をもってお還しできるよう、邁進してまいります。

2024/04/10

SAKE HUNDRED
Founder
生駒龍史

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